ピロリ菌感染症pylori
概要
ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)は胃の中に棲みつく細菌で、胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍、そして胃がんの最大のリスク因子として知られています。多くの場合自覚症状がありませんが、除菌により胃がんリスクを大きく下げることができます。
原因
- 幼少期の経口感染(衛生状態の悪い環境・井戸水など)
- 親からの感染(家族内感染)
なりやすい人
- 50〜60代以上の方(幼少期に感染率が高かった世代)
- 家族にピロリ菌感染者・胃がん患者がいる方
- 繰り返す胃炎・胃潰瘍の既往がある方
こんな症状はありませんか?
- 胃の痛み・もたれ感が慢性的に続く
- 健診でピロリ菌陽性と言われた
- 家族に胃がん・胃潰瘍の人がいる
- 過去に胃潰瘍と診断されたことがある
検査と診断
尿素呼気試験・血液検査・便中抗原検査などで診断できます。胃カメラで慢性胃炎が確認された場合、保険適用で検査・除菌治療が受けられます。消化器病・消化器内視鏡専門医が直接確認します。
治療
抗生物質2種類と胃酸分泌抑制薬を1週間服用する除菌療法が標準治療です。一次除菌の成功率は約80〜90%といわれています。除菌後も定期的な胃カメラで経過を確認することが重要です。